自分を好きになれない夜に試したい、香りとことばの習慣

自分のことが嫌いだなって思う夜があった。

もっと頑張れたはず、ちゃんとできてない。

そんなふうに自分を責めているうちに、心がどんどん固くなって、眠れなくなってしまう。

何度もそんな夜を過ごしてきた。

でも最近は、香りと小さな言葉の習慣で、「それでも今の自分、悪くないかも」って思えることが少しずつ増えてきたんだ。


自分を責めてしまう夜の心のループ

夜、布団に入って目を閉じると、今日の出来事が頭の中でぐるぐる回り出す。

「あのとき、ああすればよかった」
「なんであんなこと言っちゃったんだろう」

小さな後悔や自分へのダメ出しが、止まらない夜。

家事も育児も仕事も、ちゃんとできてない気がする。

もっと頑張らなきゃって思うほど、「ダメな自分」が強調されていく気がする。

そんなときの心は、まるで小さな子どもみたいに、「大丈夫?」って言ってほしくて泣いている。

でも、誰かに頼るのが難しい夜もある。

結局、自分で自分を追い詰めてしまう。

何度もそんな夜を過ごしてきた。

「明日はもっと頑張ろう」って思いながら眠り、次の日もまた同じように自分を責めてしまう。

そんなループを抜けるのは、簡単じゃないんだよね。


香りで〖今ここ〗に心を戻す

そんな夜に助けてくれたのが、アロマの香りだった。

香りをひと呼吸分、ゆっくり吸い込むだけで、「今ここ」に意識が戻ってくる。

頭の中でぐるぐる回っていた後悔や不安が、ほんの少しだけ遠くへ行く気がする。

わたしがよく使うのは、やさしく心を包んでくれるマンダリンや、深い呼吸を思い出させてくれるラベンダー。

ふわっと広がる香りをただ感じていると、「ああ、今日はこれでいいや」って心が少しほどけていく。

香りは答えをくれるわけじゃないけど、「そんなに頑張らなくていいよ」って静かに見守ってくれる感じがするんだ。

それだけで、気持ちが少し軽くなることがある。


やさしい言葉で自分を包む

香りと一緒に、わたしがもうひとつ大事にしているのが「ことば」。

自分にかける言葉って、思っているよりずっと大きな力を持っている。

昔のわたしは、何かあるたびに「ダメだな」「ちゃんとしなきゃ」って自分を責める言葉ばかり繰り返していた。

それじゃ心が疲れてしまうのも当たり前。

ある夜、ふとノートを開いて、自分に向けて「ありがとう」「大丈夫だよ」って書いてみた。

ただそれだけのことなのに、胸の奥のギュッとしたものが少しゆるんで、呼吸が深くなった。

言葉は魔法みたいだ。

アロマの香りが心をそっと撫でるように、やさしい言葉は、自分の中の固いものをほぐしてくれる。

「今日も一日、よくやったね」そう声をかけるだけでも、なんだか自分がちょっと愛おしくなる。


自分を好きになれない夜も、アロマの香りややさしい言葉で、そっと心をあたためてあげるだけでいい。

大きなことは何もしなくても、「今日もよくやったね」って自分にひとことかけてあげるだけで、心は少し軽くなる。

眠れない夜、あなたの心が少しでもやさしく包まれますように。

夜ふかしの心をやさしく包むブレンド

▨ 心が緊張でぎゅっと固くなっている夜に

  • ラベンダー:2滴
  • ベルガモット:1滴
  • フランキンセンス:1滴

→ ラベンダーが心をゆるめ、ベルガモットがほんのり前向きな気持ちを呼び起こし、フランキンセンスが深い呼吸を誘ってくれます。

お湯を張ったマグカップやアロマストーンに垂らして、ふわっと香るだけで、心が静かになっていくよ。


▨ 自分をやさしく肯定したい夜に

  • ネロリ:1滴
  • オレンジ・スイート:2滴
  • サンダルウッド:1滴

→ ネロリは「安心感の精油」とも呼ばれ、オレンジ・スイートが心をほっと明るくし、サンダルウッドが深い落ち着きをくれるブレンド。

小さなティッシュやコットンに垂らして枕元に置くのもおすすめ。

今夜はどんな香りにしよう。

香りを選ぶ時間も、自分をやさしく扱うための大切なひととき。