何者でもない自分で、生きていく

何者かになりたかったけど、何者にもなれなくていいかと思えた

夜ふかしして、ぼんやり考えごとをしていたら、「こうあるべき」って自分を縛っていたものがふっとほどけていく瞬間があった。

何者でもない自分を、「それでもいいか」と思えたとき、今のわたしを少し好きだと思えた。


何者かになりたかったんだな、わたし。

「わたしはこういう人です」って胸を張って言える肩書とか、夢中になってやっていることがあればいいのに、ってずっと思ってた。

でも、最近ふと思う。

成し遂げたいことなんて、特にない。

いろんなことに興味があるから、ひとつに熱を注げない。

それでもいいんだよな、って。

生きる意味とか、使命とか、そんなのなくてもいいんだと思う。

ただ日々をなんとなく生きていても、それでもちゃんと、ここにいるだけでいいんだ。

そう思ったら、心がふわっと軽くなった。


ひとりも悪くないな

友達のことも、同じかもしれない。

環境が変わるたび、人間関係も自然とリセットされてきた。

昔はそれがコンプレックスだった。

「友達がいない=寂しい人」
「友達がいない=欠陥人間」

そんなふうに思われてるんじゃないかって、勝手に気にしてたんだと思う。

でも、この数年で変わった。

ご近所さんやママ友と話したり、お店で店員さんと一言二言話すだけでも、なんかもう充分だなって思うようになった。

もちろん気の置けない友達ができたら嬉しいけど、ひとりって結構気楽で楽しい。

「ひとりも悪くないな」って思えるようになった自分のこと、少し好きだなって思う。


〖楽しむ〗に囚われすぎてたこともあった

「楽しめてない自分はダメだ」って思って、無理にテンションを上げようとしていた。

でも、わたしはもともとそんなタイプじゃない。

「楽しいーー!」って叫ぶより、「ふふ…☺︎」って小さく笑えるくらいがちょうどいい。

楽しくなくてもいいし、普通の日ばかりでもいい。

そう思えたら、なんだかラクになった。


今のわたしは100点満点

こうやって「それでいいんだ」って自分で自分を認めてあげると、「人に認めてほしい!」ってあまり思わなくなる。

一切なくなるわけじゃないけど、「人から評価されたい」「理解されたい」そんな気持ちはだいぶ減った。

理想の自分というのがあって、まだそこには程遠いけれど、それでも今のわたしは100点満点。

「それじゃ成長しなくなる!」って思って、なかなか自分を認められなかったけど、もう自分に厳しくするのに飽きちゃったんだよね。

わたし、褒められて伸びるタイプだからさ笑

「今のわたしは100点満点だよ!」

って自分で言ってあげる方が、なんだかやる気が出る。


何者かになれなくても、友達が少なくても、楽しいと思えない日があっても、それでも今の自分は100点なんだ。

「ここまでがんばってきたね」って、そっと自分を褒めてあげよう。

ねぇ、これからは、甘くてやさしい世界で生きていこうよ。