
眠れない夜、ノートに気持ちを吐き出す。
「きれいに書かなきゃ」なんていらない。
ぐちゃぐちゃでも、途中で止まってもいい。
それだけで、心がやさしくほどけていく。
ノートに書き出すと、心が軽くなる
心の中のモヤモヤは、なるべく「なんでもノート」に書き出すようにしている。
誰に見せるわけでもない、ただの自分のためのノート。
だけどたまに、ペンが止まることがある。
「こんなこと書いたら、ダメかな…」
「言霊ってあるし、書いたことが現実になっちゃったら…」
そんなことを考えてしまうんだ。
でも大丈夫。
どんな言葉を使ったっていい。
汚い言葉でも、ひどい感情でも、書いてしまえばいい。
心の中に閉じ込めておく方が、よっぽどよくない。
モヤモヤは溜め込むとどんどん膨らんで、そのうち手がつけられなくなるから。
「大丈夫。書いても現実にはならない。」
そう何度も自分に言い聞かせて、とにかく思うままに書いていく。
そうすると、少しずつ心が軽くなっていく。
「なんでもノート」が教えてくれたこと
わたしが使っているのは、100円ショップで買ったシンプルなノート。
紙質が書きやすくて、メモパッドよりも残しておくのがラクなんだ。
愚痴は今でもメモパッドに書いてすぐ捨てるけど、考えごとやアイディアは「なんでもノート」にまとめる。
久しぶりに読み返すと、1年前に悩んでいたことや、考えていたことが懐かしく感じる。
「あれ、わたし、こんなこと考えてたんだ」
「これ、なかなかいいこと言ってるじゃん!」
って笑ってしまうこともある。
ノートの中には、時々こんな言葉も並んでいた。
「大丈夫。」
「やってみよう。」
「失敗したっていいじゃん。」
「まき、よくがんばったね。」
きっとあの頃のわたしは、自分を励ますために何度もこう書いていたんだと思う。
少しずつ、一歩ずつ、もがきながらも前に進んできた証だ。
ノートはルールなし、自由でいい
「ノート術」や「手帳術」って、きれいに整ったページを見ると憧れるし、情報としてはよく耳に入ってくる。
だけど、わたしは結局うまくできなかった。
理由はシンプル。
ルールや制限が多いと続かないから。
「この日、この時間に書く」とか、「こういう書き方をしなきゃダメ」とか、そんなことを考えているうちに「あ〜もうめんどくさい!」ってなってしまう。
字のきれいさやデコの上手さを、無意識に他の人と比べてしまうのも嫌だった。
だからわたしは、「自由に書く」ことを大事にすることにした。
気が向いたとき、書きたいことを、ただ書く。
それだけ。
ノートに吐き出すと、本当の気持ちが見える
面白いことに、「これが一番の悩み」と思っていたことが、実は大したことじゃないと気づくことがある。
ノートに思いつくまま書いていくうちに、頭の中のごちゃごちゃが整理されて、「ああ、わたしの本音はこれだったんだ」って深い部分にある感情が見えてくることがあるんだ。
書き出した後は、気持ちがフラットになって、心がふわっと軽くなる。
吐き出すって、本当に大事なんだと思う。
自分のタイミングで、自分のペースで
最近は、書くことを無理に習慣化しようとは思わなくなった。
「新月の日に願いを書く」みたいな習慣を取り入れるのも素敵だけど、わたしは自分のタイミングで書きたい。
みんながやっているから、じゃなくて、
「これ、今書きたい」
「これ、ピンときた!」
その感覚を大事にしたい。
だから、思いついたときに、好きな言葉で、自由にノートを開く。
それがわたしにとって一番心地いいスタイルだ。
この自由さが、続けられる理由なんだと思う。
ノートは「心の避難場所」みたいなものだと思う。
自由に書き散らしていいし、愚痴だって夢だってごちゃまぜでいい。
何も書けないときは、ぐるぐると線を描いたっていいし、「あいうえお」だっていい。
書き始めれば、だんだん言葉が出てくるから。
大事なのは、「書いて出す」ことで、心が軽くなること。
ルールなんていらない。
自分のタイミングで、自分のペースで。
これからも、わたしはこの「なんでもノート」とのんびり付き合っていこうと思う。