住民票に旧姓を併記する
手続きをしてきた。
まだ手元に
住民票はないけど
旧姓が書かれた
公的な書類をもらえることが
すごく、すごく嬉しい。
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結婚したときに
夫の姓を選んだ。
本籍地も
夫の本籍地にした。
戸籍は新しく
作られるものだから
どちらの家系の代々の戸籍に入る
とかってわけじゃないし
「竹ヶ原にしてもいいんだよ?」
「本籍地って存在する住所ならどこでもいいらしいよ(皇居とかでもいいらしい)」
って冗談ぽく
言ってみたんだ。
そしたら
「やだ」
って。
・・・
(わたしだって変わるのやだよ・・・)
——-
結婚してすぐの
いろいろな手続き関係
例えば
銀行口座、クレジットカードの名義変更
免許証の氏名書き換え
勤務先への諸々の変更届
登録しているもの
全ての名義変更
そういうのは確かに
めんどくさかったけど
そうじゃないんだ。
それは正直
どうだっていいんだ。
一回やれば
済むことだから。
わたし、
全部変わっちゃった。
今まで生きてきた自分が
いなくなっちゃった。
積み上げてきたものが
一瞬でなくなってしまった
ような気がした。
この〖◯◯ 麻希〗って、誰?
わたしって、だれ?
ワタシハ、ダレ・・・?
そんな気持ちだった。
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勤務先では旧姓のままで
呼んでもらうことにした。
起業したときも
旧姓を名乗ることにした。
それでも
気持ちはおさまらなかった。
公的なものではないから。
車の免許証に
旧姓併記ができると知って
「これだ!」
と思った。
公的な身分証明書に
旧姓が記載されることで
いなくなっていた自分が
戻ってくる気がした。
結婚する前は
好きな人と同じ名字に
なることに憧れていた。
でもいざ苗字が
変わるとなって
こんなにも
未練が残るとは。
週明けに住民票を
取りに行って
そして免許更新に
行ってくる。