▨ ポンコツな部分と、わたしが作りたかったもの

わたしが作りたかったもの/居場所

頭では納得したし
今さら異を唱えようとは思わない。

だけど心と体は正直。

というようなことを書いた。

その仕事の結果が出たあと、用事があって知人との待ち合わせ場所に向かった。

コインパーキングに停めたところで、財布を持ってきていないことに気づく。

いつもクレジットカードや免許証などだけを持ち、現金を入れている財布は持ち歩くことが少ない。

近場ではない場所に行くときは、現金しか使えないこともあるから財布を持っていくのだけれど、最近のあれこれで頭がいっぱいですっかり忘れていた。

このコインパーキングは現金のみ。

出られない。

やっちまったー…(泣)

自分のポンコツ具合に泣けてきたよ。

「恥ずかしいけど、事情を話して貸してもらおう」

なんて冷静に考えてたけれど、彼女の顔を見た瞬間に涙腺崩壊。

最近のあれこれも含めて説明し、駐車料金を貸して欲しいということを話した。

おもいっきり笑いとばしてくれて、そして慰めてくれた。

ビックリさせちゃってごめんなさい…。

ありがとう。

もともと涙脆いけど、まさかさっきまで平気だったのに、会った瞬間に泣き出すって自分でもビックリ。

でもそれだけいっぱいいっぱいだったんだなぁ。

「敵はいないけど味方もいない」

なんて頑なになっていた心が少し緩んだ。

彼女は仕事上、こんな人ともよく接するようで。

話を聞いてくれるし、無理に泣き止ませようともしないし、寄り添ってくれるし、ときには笑い飛ばしてくれる。

わたしもそんなふうに安心して自分のことを話せる場を作りたいなって思ったんだ。

好きな香りのアイテムを手作りしながら、心の中にたまっているもの、誰かに聞いてほしいけど周りの人には話したくないこととかを、ぽつりぽつりと話せる。

そんな場を作りたい。

独学で心の勉強をはじめて10年。もう10年か。

資格とかは持っていないけれど。

体のメンテナンスと同じように、心もこまめなメンテナンスが大事だなってつくづく思う。

話すだけで心は軽くなる。特別なことをしなくても。

すぐに状況が変わったり解決しなかったとしても、心が楽になったら、また自分のペースで進んでいこうって思えるから。

おしまい