▨ 大人気なくてもいいよ

「大人気ないな〜。マキももう40歳だろ?大人になって対応することを覚えな?」

つい先日、兄に言われた言葉。

地震があったときに、安否確認で連絡した時のこと。

音信不通にしている母の様子を、兄がわたしに伝えてきた。

音信不通にしている理由をさらっと話したら、冒頭のセリフを言われた。

テンプレのような言葉に、思わず笑ってしまった。

そして、同じ親の元、同じときを過ごしてきた兄にも言われるんだなぁって、少し残念な気持ちになった。

「あのね、母にだけだよ?他の人にはしてないから大丈夫だよ〜笑」

そう言うと、「ならいいけど…」とのこと。

どうやら家族の中で、わたしは「いまだに成長してないワガママなマキ」のままらしい笑

あのね、あなたの言うとおり、わたしももう40歳さ。

わがまま放題、自分勝手に生きてきたわけがないじゃないか。

どれだけ生きづらさを感じ、自分を否定し、感情を押しころして生きてきたか。

聞いているようで聞いていない。

わたしの言葉は、家族には届かない。

「ワガママなマキ」

このラベルを貼り付けたまま。

理解されなくてもいいや。

母に対してはそう思うようになっていたけど、家族みんなに対しても、なんかもういいや〜と思った。

わたしが幼い頃からどんな思いで過ごしてきたか、どんなにもがいて必死に生きてきたか。

わたしが分かっていればいい。

「大人気ないだのもっと大人になれだの、好きに言ってくれ笑

わたしはそれでもいい。大人気なくていい。それでもいいから、もう母には関わらない。

母に関わってるとこっちの寿命が縮むから笑」

そう言って電話を終えた。

あ、兄とは表面上は関係良好だよ。

もちろん弟も。

それでも同じ親の元で過ごしてきた兄弟だからといって、性格はまったく違うし、男女差もあるだろうし、分かり合うことはなかなか難しいから。

表面上の関係が良好であれば、もうそれでいい。

波風立たせる必要もない。

きっとこの心の距離感が、わが家にとってちょうど良いんだと思う。

わたしの言葉がちゃんと伝わっていないときに、今までは必死に説明・訂正してきた。

でももうそうする気力も体力も、もったいないと思うようになった。

他のことで忙しいからね。

こうやってだんだん適当になって、細かいことムダなことにこだわらなくなって、そして丸くなっていくんだろうな。

あら。

わたしちゃんと成長してるじゃん笑