▨ ただのモブキャラでいたかった(まぁ実際ただのモブキャラなんだけども…)

誰にも知られていない場所がほしかった

最近よく行くス◯バがある。

今まで言っていたところとは別のスタ◯。

ラテを飲みながら、ぼーっとしたり。

文章を書いたり。

ただ、自分の好きなことをする時間。

私にとって、大切なひとり時間になっていた。

その場所が好きだった理由のひとつ。

それは、

「誰も私のことを知らない」

ということだった。

誰かのお母さんでもなく。

誰かの知り合いでもなく。

何かを頑張っている人でもなく。

ただ、ひとりのお客さん。

言ってしまえば、ただのモブキャラ。

ただのお客さんA

村人A

それが心地よかった。

もちろん、人とのつながりが嫌なわけじゃない。

顔を覚えてもらえたり、少し会話が生まれたり、そういう温かさも嬉しい。

でも、たまに思う。

誰にも知られていないからこそ、休める自分もいるんだって。

いつの間にか入っている、小さなスイッチ。

ちゃんと返事しよう。

感じよくしよう。

相手が嫌な気持ちにならないようにしよう。

そんな自分を、少しだけお休みできる場所だった。

そんなある日。

前によく行っていた別の店舗の店員さんが、今の店舗に異動してきた。

その店員さんは、とても感じのいい人。

前のお店では、雑談をすることもあった。

移動してきた店舗でも、わたしに気づいてくれたんだ。

でも、ふと思ってしまった。

あぁ。

ここも、私を知っている人がいる場所になるんだ。

もちろん嬉しい気持ちもある。

でも、少しだけ寂しかった。

店員さんが嫌だったんじゃない。

ただ、誰にも知られていない自分でいられる場所が、ほしかっただけ。

そんな場所が必要な時もある。

ひとりぼっちになりたいわけじゃない。

誰とも関わりたくないわけじゃない。

ただ時々、全部の役割を降ろして。

誰の中にもいない私に戻る時間が、ほしかったんだと思う。

おしまい

今日もここまで読んでくれてありがとう。
あなたの心にも
ほっとひと息つける時間がありますように。